4月、二回目の車中泊「一泊遍路」の日がやって来ました。
長男の出社、次男の施設通所を見送り、
生卵かけ納豆ご飯と牛乳で朝食を済ませます。
10時02分、自宅を出発。
第八番札所「熊谷寺」を目指します。
14時24分、淡路島の「緑パーキングエリア」で休憩中、ふと思いました。
――熊谷寺へ向かう前に、第二番札所「極楽寺」に寄ろう。
実は、心にずっと引っかかっていたことがあったのです。
納経所で御朱印をいただく際、ご本尊様の御姿の絵札も頂けます。
これは、お遍路を始めた今年2月、発心の地・第一番札所「霊山寺」の売店で、女性職員の方から教えていただいたことでした。
「御姿も、必ず頂いてくださいね」
多くの方は、最初に「霊山寺」を訪れ、御朱印帳を購入します。
このとき、すでに霊山寺の御朱印は記帳済みとなっており、納経所でのやり取りを経験しないまま次へ進むことになります。
御姿も、売店で受け取る形になります。
私の場合、納経所での御朱印依頼は、第二番札所「極楽寺」から始まりました。
しかし――
そのとき私は、御姿を頂くことをすっかり忘れてしまっていたのです。
というより、「頭になかった」というのが正直なところです。
第三番札所以降は、納経所の方が
「御姿も持っていってくださいね」
と声をかけてくださり、自然と頂くようになりました。
前回までに第七番札所まで参拝し、御朱印はすべて揃っています。
けれども、「御姿」は第二番札所だけが抜けている――
そのことに、今回の参拝準備中、改めて気づきました。
「極楽寺に寄って、御姿を頂けないかお願いしてみよう」
そう決めました。
15時08分、第二番札所「極楽寺」に到着。

納経所へ向かい、思い切って尋ねます。
「お尋ねしたいことがあります。御本尊様の御姿を頂くことはできますでしょうか」
理由をお伝えすると、職員の方は快く応じてくださいました。
そして、御姿を一体、授けていただくことができました。

胸のつかえが、すっと取れました。
心に静かな平安が戻ってきます。
思い切って訪ねて、本当によかった――
そう感じたひとときでした。
15時43分、第八番札所「熊谷寺」に到着。

この日は、15人ほどの団体のお遍路さんと重なりました。
いつもとは違う賑やかさに、少し戸惑いもありましたが、読経に集中し、心を整えることに努めました。
静けさの中だけでなく、賑やかさの中でも心を整える――
それもまた、お遍路の学びなのかもしれません。