静かなる咆哮

~言葉は光、歩みは祈り。荒れ狂う運命を乗りこなし、真の自由へと手を伸ばす~

ダブルケアと仕事の両立に悩むあなたへ。脊柱管狭窄症の母と知的障害の息子を支える「心のグルグル」の正体と対処法

台風の影響で降り続く雨。予定していたランニングも中止になり、家の中でじっとしていると、ふと「これからどうなるんだろう」という不安が頭をよぎることはありませんか?

現在、私は脊柱管狭窄症の手術を終えた母の介護と、知的障害を持つ次男の介助という、いわゆる「ダブルケア」の真っ只中にいます。自分の時間が持てず、キャリアの選択肢が狭まっていく感覚。それはまさに、頭の中が「グルグルマーク」で支配されるような停滞感です。

今回は、私が直面しているリアルな日常と、その中で見つけた「心の折り合いの付け方」についてお伝えします。同じように家族のケアで自分を後回しにしている方のヒントになれば幸いです。

1. 術後の経過と「想定外」の連続:介護のリアル

先日、母を総合病院へ連れて行きました。脊柱管狭窄症の手術後、初めての執刀医による診察です。
「歩いてみて」という医師の声に促され、母は立ち上がりましたが、足の痺れが残り、ひょろついた足取りでした。術後すぐに劇的な回復を期待してしまいますが、現実は甘くありません。

医師からは「背中、あるいは首の骨に別の原因があるかもしれない」と告げられ、追加のMRI検査が決まりました。介護は「ここまでやれば終わり」というゴールが見えにくく、新たな不安が次々と顔を出します。

脊柱管狭窄症の術後の回復速度や症状の出方は個人差が非常に大きいです。自己判断せず、執刀医との対話を重ね、リハビリテーション専門職のアドバイスを仰ぐことが、介護者の不安軽減にもつながります。

2. 終わりのない介助ルーティンとキャリアへの葛藤

私の日常は、細かなスケジュールの積み重ねでできています。

  • 母の週1回のリハビリとデイサービスの送り迎え
  • 日々の掃除、食材の買い出し、生活介助
  • 毎日17時に帰宅する知的障害を持つ次男の介助と入浴
  • 次男が終日自宅にいる水曜日と日曜日のフルタイム介助

本来ならば、シルバー人材センターへの登録や、介護職員初任者研修の受講など、新しい一歩を踏み出したい意欲はあります。しかし、「この日は絶対に空いている」という確約ができない以上、外に働きに出ることは極めて困難です。この「社会から取り残されているような感覚」が、心をグルグルさせる最大の要因かもしれません。

3. 過去を振り返り、今の「レジリエンス」を再確認する

私のブログ「静かなる咆哮」の記録を振り返ると、かつての自分もまた、別の形の苦境に立たされていました。

  • 39歳の時:次男の療育判定で「A2(重度)」という結果を受け、将来への重圧に震えた日。
  • 49歳の時:総務職とトラック運送のダブルワークで、昼夜を問わず働き、「たいしたもんや」と上司に言わしめた過酷な日々。

これら過去の経験(体験)から言えるのは、「私たちはその時々の最善を尽くして生き延びてきた」という事実です。今の「動けない自分」を責める必要はありません。かつてダブルワークをこなした根性があるからこそ、今の過酷なケアもこなせているのです。

4. 心の「グルグルマーク」を解消する3つの付加価値提案

同じようにダブルケアや介護で動けなくなっている方へ、私が実践している「心を摩耗させないための工夫」を共有します。

① 自分の状況を「可視化」して客観視する

日記やブログに、今抱えているタスクと感情をすべて書き出してみてください。「できないこと」ではなく、「今日こなしたこと」の多さに気づくはずです。母を病院へ連れて行った、次男を風呂に入れた。それだけで100点満点です。

② 「専門家」に頼る勇気を持つ

介護も育児も、自分一人で抱え込むと必ず限界が来ます。ケアマネジャーや作業所のスタッフとの情報共有を密にし、「今の私の状況では、これ以上の負担は難しい」と正直に伝えることが、結果として家族を守ることにつながります。

③ 10分だけの「聖域」を作る

雨でランニングに行けなくても、家の中でストレッチをする、好きなコーヒーを淹れるなど、10分間だけ「ケア役割」から離れる時間を持ってください。この小さな「自分自身の時間」が、心のバランスを保つ防波堤になります。


降りしきる雨を見つめながら、今は「充電の時期」だと自分に言い聞かせています。今は外へ働きに出ることは難しいかもしれませんが、この「家族を支える経験」は、将来必ず誰かの役に立つ知見(情報資産)に変わります。

グルグルマークが頭を回っているときは、少しだけ深呼吸をして、今日を無事に終えられた自分を褒めてあげましょう。明日の雨上がりを信じて。