静かなる咆哮

~言葉は光、歩みは祈り。荒れ狂う運命を乗りこなし、真の自由へと手を伸ばす~

【介護と育児のダブルケア】高齢の母と障害を持つ息子を支える日々。心身の限界を防ぐための「デジタルの活用」と「心の置き場所」

家族のケアが重なる時期は、ある日突然やってきます。私自身、高齢の母の通院サポートと、重度の知的障害を持つ次男の介護、そして自身の体調管理という、いわゆる「ダブルケア」に近い状態を長く経験してきました。

今回は、そんな過酷な日々の中で感じた「オンライン化する医療現場への対応」や、心が折れないための「割り切り方」について、私の実体験を交えてお伝えします。現在、家族の介護や通院で心身ともに疲弊している方のヒントになれば幸いです。

1. 進む医療のデジタル化。高齢者の「オンライン問診」をどう支えるか

先日、母の総合病院検査に備え、タブレットを使って「オンライン問診票」を作成しました。今の時代、病院の待合室で紙に記入するのではなく、事前に自宅から入力するスタイルが主流になりつつあります。

タブレットでのオンライン問診作成
進む医療のオンライン化。付き添う側のサポートが不可欠です

私自身、以前前立腺生検で入院した際は自らスマホで入力できましたが、高齢の母にとって、小さな画面での操作や複雑な設問は極めて困難です。ここでの付加価値(学び)は、「受診当日の負担を減らすための事前準備」です。

  • 事前入力のメリット: 病院での待ち時間を短縮し、母の体力消耗を防げる。
  • サポートのコツ: 本人の記憶が曖昧な「既往歴」や「薬の服用状況」を、家族が冷静に整理して入力できる。

スムーズな受診は、本人だけでなく、付き添う側の心の余裕にもつながります。


2. 次男の痙攣発作と入院。26年間の歩みから見えたもの

私の次男は、1歳前から痙攣発作を繰り返し、知能が2歳半で止まったまま27歳を迎えました。過去の記録を振り返ると、彼が歩んできた過酷な道のりが蘇ります。

時期 状況
2001年(4歳) 痙攣発作による呼吸困難。挿管を伴う緊急入院。
2005年(8歳) 外出先のショッピングセンターで発作。救急搬送。
2006年(9歳) 復職直後の発作。ICUへの入室と付き添い生活。

出口の見えないトンネルの中にいるような感覚。自分も老いていく中で、「この子たちの未来はどうなるのか」という不安は、今も消えることはありません。しかし、この26年で学んだのは、「完璧な親であろうとしないこと」の重要性です。


3. メンタルを守るための「割り切り」と相談

家族の入院や介護が重なると、往々にしてケアをする側のメンタルが崩れます。私自身、次男の入院と仕事の復帰が重なった時期、心身に限界が訪れました。手帳に記された「グルグルマーク」の記録は、当時の私の悲鳴そのものです。

「割り切れ!」

かつて、職場の先輩に言われたこの言葉。当時は冷たく聞こえることもありましたが、今ならその真意がわかります。それは「見捨てる」ことではなく、「自分の限界を認め、背負いすぎない」という生存戦略だったのです。

介護疲れを感じている方へのアドバイス

  • 専門家を頼る: 私がそうしたように、心療内科などの専門医療機関を受診することは、決して恥ずべきことではありません。
  • 休むことに罪悪感を持たない: 「無職だから」「家にいるから」と自分を追い詰めず、エアコンをつけて涼しい部屋で休む。そんな小さな休息が、明日のケアを支えます。
  • 制度の活用: ブログを利用している皆さんは、情報収集能力が高いはずです。自治体の福祉サービスや相談窓口を積極的に叩き、一人で抱え込まない仕組みを作りましょう。

まとめ:静かなる咆哮を、確かな一歩に

次男の27歳の誕生日。それは喜びとともに、これまで耐え抜いてきた26年の重みを再確認する日でもありました。私たちの生活は、劇的に改善することはないかもしれません。

しかし、オンライン問診のような新しい技術を少しずつ取り入れ、周囲の助けを借りながら「割り切る」勇気を持つことで、少しだけ前を向くことができます。この記事が、同じように「静かなる咆哮」を上げながら頑張っている誰かの支えになることを願っています。