仕事に追われ、自分の時間が削られていく日々。ふと立ち止まったとき、私たちはどうやって「自分自身」を取り戻せばいいのでしょうか。
私の過去の日記を振り返ると、そこには激務と休職、そして家族との時間に揺れ動く等身大の記録がありました。今回は、その経験から学んだ「心のメンテナンス」と、家庭菜園がもたらす小さな癒やしについてお伝えします。
- 1. 家庭菜園の「ネギの植え替え」が教えてくれた、再生のヒント
- 2. 30代・40代の激務と「休職」という選択
- 3. 50代で見つけた「走ること」と「親孝行」の調和
- まとめ:過去の自分が教えてくれる「これからの生き方」
1. 家庭菜園の「ネギの植え替え」が教えてくれた、再生のヒント
母が庭に撒いておいたというネギの種。それがいつの間にか立派に育っていました。今日はその中から元気なものを選りすぐり、3本ずつ等間隔に植え替えを行いました。
実は、野菜の「植え替え」という作業は、私たちの人生にも似ています。狭すぎる場所で窮屈になった根を広げ、新しい土に植え直すことで、ネギはさらに太く、強く育ちます。
土に触れることは「グラウンディング」とも呼ばれ、ストレス軽減に効果があると言われています。特にネギのように手間がかかりすぎない野菜は、忙しい方のリフレッシュに最適です。
2. 30代・40代の激務と「休職」という選択
私の30代は、まさに「戦い」でした。1998年の日記にはこうあります。
深夜1:00出勤、3:00帰社。夜間バッチ処理のトラブル対応。
IT現場の最前線で便利屋のように走り回っていた20年間。しかし、そんな無理がいつまでも続くはずもありません。その後、私は40代にかけて「休職」を経験することになります。
休職中でも休まらない「責任感」との付き合い方
1999年の日記には、休職中でありながら自治会の組長職に追われ、「頭が休めない」と吐露する自分の姿がありました。真面目な人ほど、仕事を休んでいても「何かしなければ」「役割を果たさなければ」と自分を追い詰めてしまいがちです。
3. 50代で見つけた「走ること」と「親孝行」の調和
時は流れ、54歳になった2017年。日記の内容は少しずつ変化していきます。朝のランニングで10.9キロを走り、心地よい汗を流す。そして、老健施設に入所している父のもとへ、81歳の母を連れて面会に行く。
父の入所先で耳にした琴の演奏会。そこには、かつての激務の中では決して味わうことのできなかった「静かな時間」がありました。30代の自分に伝えたいのは、「どんなに忙しくても、琴の音色に耳を傾ける心の余裕だけは手放してはいけない」ということです。
まとめ:過去の自分が教えてくれる「これからの生き方」
「静かなる咆哮」というタイトルの通り、私たちは皆、心の中に言葉にならない思いを抱えています。私の経験から、今苦しんでいる方へ伝えたいポイントは3つです。
- 植物を育てる: 土に触れ、成長を見守ることで、自分の時間を取り戻す。
- 休む勇気を持つ: 「休職」は後退ではなく、人生の植え替え作業である。
- 家族との時間を刻む: 親や大切な人と過ごす時間は、何物にも代えがたい資産になる。
ネギを等間隔に植え替えたあの日。小さな苗がしっかりと根を張るように、私たちも一度立ち止まり、自分にとって最適な「間隔」を見直してみませんか?
もしあなたが今、仕事や家事で余裕をなくしているなら、まずは庭の隅やベランダのプランターに、何か一つ種を蒔くことから始めてみてください。その成長が、きっとあなたの心を癒やしてくれるはずです。